座辺の李朝

復刻版

中川竹治(著)

日韓国交正常化

50周年記念事業

「李朝」愛好家のバイブル、

待望の完全復刻。

限定

部発行

800

本体価格

15,000

円+税

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座辺の李朝とは

古美術・骨董の世界で一ジャンルを築き、多くの愛好家を生み続ける「李朝」。その中にあって、ひときわ輝く個性的なコレクションを築き上げたコレクターが故・中川竹治氏(1899~1994年)です。

氏は自らを“サラリーマン・コレクター”と称し、一般企業に勤務するかたわら、とりわけ白磁を主とした、身辺に置いて愉しめる李朝陶磁を蒐集されました。30年あまりの蒐集活動の集大成として取り纏められたのが、700部限定の自費出版図録『座辺の李朝』(1971年)です。

 

1971年発行の『座辺の李朝』

 『座辺の李朝』には、装丁やデザインの隅々に至るまで、中川氏の魂が込められています。本企画では、美意識の発露とも言うべきこの一冊の魅力を損なうことなく現代に再発信すべく、寸分違わない「完全復刻」を行います。

 古陶磁愛好家、研究者、作陶家、図書館・美術館、美術商などのみなさまに、ぜひともご愛蔵いただきたい一冊です。

 また本書の刊行は、外務省より「日韓国交正常化50周年記念事業」として認定されました。

座辺の李朝の希少性

「人に大して知られもしないところに名著がわびしげに開花した。」(秦秀雄)

―『座辺の李朝』刊行当時の書評より

 

原本『座辺の李朝』は700部限定で制作され、中川氏のごく親しい友人・知人や、委託先での希望者にのみ頒布されました。一般書店で流通することはなく、再版も行われなかったため、今日では非常に貴重な書籍となっています。

その一方で、やきもの観賞や蒐集を趣味とする方や古美術商の方々の間では“李朝愛好者のバイブル”として必須・必携の書とされています。

こうした事情を反映して、古書市場ではコンディションにより8~10万円のプレミア価格がつく状態が続いています。

図書館への収蔵状況は、国内4館、海外1館の大学図書館のみ。国立国会図書館や東京都立中央図書館といった大型図書館や、東京国立博物館、東京文化財研究所のような専門施設にも所蔵されていないという、まさに“手に取ることすら難しかった貴重書”が、このたび復刻されるのです。

本書の内容

愛蔵のやきもの、全100点を収録

掲載作品は、

・初期白磁……………33点

・中後期白磁…………37点

・染付…………………13点

・鉄砂及び飴釉………17点

以上、合計100点(うちカラー図版17点、モノクロ図版83点)。

均質な美意識で貫かれた著者愛蔵の品が収録されています。

 

 

1見開きに1点を基本とする、ゆったりとした紙面構成

見開きの左側に図版、右側に作品についての小文が付されます。

余白を贅沢に使用し、作品観賞に集中できるよう計算された、ゆったりとした紙面構成が特徴です。

 

『復刻版 座辺の李朝』紙面

 

含蓄に溢れた文章から感じられる、ものへの鋭い眼差し

一点一点に付される短い文章からは、著者の類稀な見識のほか、日常の中でうつわを用いながら愛情を傾けていた様が垣間見え、より一層の味わいを醸し出しています。

復刻のこだわり

寸分違わぬ復刻への情熱

復刻版の制作にあたっては、1971年に制作された『座辺の李朝』を原本とし、妥協のない「完全一致」を追求しました。

作品図版は、原本を元としながら、最新のスキャニング・画像補正の技術によって鮮やかに再現されています。また、書体の選択や文字の組み方、図版の配置といったデザイン面でも、原本の寸法を計測し逐次照らし合わせながら制作。当時のアナログ技術ならではの植字の〝ずれ〟やレイアウトの〝不規則性〟までも忠実に再現しました。

原本のスキャニングや影印本ではできない、本そのものが観賞の対象になりうる価値ある一冊といえるでしょう。

 

『座辺の李朝』の文字組みは、非常に独特な書式で貫かれています。全編を通して漂う繊細な緊張感は、この書式に支えられていると言ってもいいでしょう。制作にあたっては、原本で使用されている書体、文字サイズ、文字の変形値、字送り、行送りなどを徹底的に分析し、何度もプロトタイプを作成し検証しながら〝完全一致〟を追求しました。

 

『座辺の李朝』の文章には多くの旧字体が使用されています。これらを再現するのは当然ですが、中にはデジタル入力では変換すらできない異字体が使用されていることもあります。復刻版の制作にあたっては、時代に淘汰されてしまったこれらの字形も「作字」によって忠実に再現しました。手間を惜しまず、たった一文字にも妥協しない、私たちのこだわりの表れです。

 

『座辺の李朝』が制作された当時、書籍のデザインワークのすべての工程は手作業でした。写真をカッターなどでトリミングし、版下台紙に貼るという作業が行われていたのです。そのため、原本の写真の4辺をよく見ると完全な直線ではないことがわかります。昨今のデジタル制作環境でこのような風合いを再現するのは非常に困難ですが、復刻版では、こうしたアナログならではの〝味〟も完全に再現しています。

 

当時の写植(手書き原稿から印刷用の文字組を作成すること)はすべて手作業で行われていたため、時として現在のデジタル環境では起こり得ないようなミスが残ることがあります。わずかではありますが、『座辺の李朝』にもそうしたミスが見られます。復刻版では、あえてそれを整えず、原本を忠実に再現することに重きを置きました。

 

復刻版の制作過程の中でもっとも高度な技術と経験が要求される作業は、写真の色味の調整です。『座辺の李朝』原本の掲載写真に限りなく色味を合わせる作業は、編集者はもとよりスキャニング・画像補正・印刷それぞれのプロフェッショナルの技を総動員する必要がありました。結果、原本の写真のクオリティを見事に再現することに成功しました。

 

よみがえる豪華装丁

和紙を貼り付けた函、粗い質感のカバーのクロス、題字の箔押し、本文のアート紙や見返し用紙……。中川氏のこだわりが随所にみられる装丁を、印刷会社・製本所との打ち合わせを密に重ねながらもう一度組み立て直し、丁寧に制作しました。

刊行から40年以上が経過した原本には必ず、日焼け等による紙の黄ばみや褪色、インクの自然劣化がみられます。今回の「完全復刻」では、これらの要素を差し引いた、1971年当時のクリアーな美しさが再現されています。

 

 

当時の化粧箱に使用されている和紙、表紙に用いられているクロスや箔などの素材は、経年劣化が進んでいたため、復刻版で用いる素材の選定は困難を極めました。素材自体がすでに廃盤になっている可能性もありました。しかし、根気よく現行の数百種類もの見本と照らし合わせ、限りなく原本に近い素材を選定することができました。

 

『座辺の李朝』の本文に用いられているアート紙も、40年あまりもの年月によって、紙焼けによる黄ばみが全体的に見られます。復刻版では、原本と同一の用紙を選定、使用しており、上記のような経年劣化を差し引いた、発行当時のクリアな紙色を蘇らせています。

 

 

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直線ではなく、わずかな凹凸がある

特典について

出版元である青月社へ直接ご注文いただいた際の特典として、中川竹治氏執筆の文章「李朝観賞」が収録された冊子をお付けしています。

「李朝観賞」は『座辺の李朝』刊行の3年後・1974年の2月に、雑誌『用と美』(11号)誌上に発表されました。

『座辺の李朝』本編では語られることのなかった収録作品に対する私見や、入手時の経緯、さらには『座辺の李朝』には掲載されていない作品に関することなどが事細かに記されており“第二の『座辺の李朝』”とも言うべき貴重な内容となっています。

 

特典冊子『李朝観賞』

 

もくじ

サラリーマン李朝/疵物を買う/白磁の壺あれこれ/祭器と割高台/李朝陶磁の時代展望/秋草壺の考察/水滴寸描/李朝と伊万里/李朝の茶碗/李朝道四十年/李朝陶磁の特質と観賞

 

仕様

B5変形判/40ページ

 

別冊「李朝観賞」は、本サイトのフォーム、もしくは青月社へのお電話・FAXからお申し込みいただいた場合のみの特典となっております。書店の店頭でご注文・購入いただいた際にはお付けすることができないため、ご注意ください。

 

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商品仕様

写真上:スリープ(外箱)
写真左:化粧函

写真右:書籍本体

書 名:復刻版  座辺の李朝

著 者:中川 竹治

 

判 型:B5判変形(横182 × 縦245 × 束26mm)

製 本:クロス張り上製本/スリープ、化粧函付き

頁 数:208ページ

発行部数:限定800部

 

定 価:本体15,000円+税(税込価格:16,200円)

※直販時のみ特典の小冊子「李朝観賞」をお付けしています。

 

発行日:2015年5月15日

発行元:青月社

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  • >> 元の本を持っているのですが、違いはありますか?

    完全復刻となりますので内容は寸分違わないものとなります。

    装丁や紙なども、1971年に発売された当時の状態を再現しますので、既にお持ちの元の本から劣化状態を差し引いた、クリアな仕上がりとなります。

    また、中川竹治氏の貴重な文章を収録した特典「李朝観賞」が付きます。

     

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    著者の中川竹治氏は故人ですので、著作権を引き継いでおられるご遺族の方より、

    許諾を得ております。